開業場所の選定は整骨院経営の成否を大きく左右しますので、慎重に選ぶ必要があります。
その際の注意点は次の通りです。
それぞれの注意点に付き、簡単にポイントを示すことで整理します。
患者さんとして来てくれそうな知り合いの多い場所(自宅、出身校、勤め先など)。
近くにスーパーや駅があり、人通りが多い道路沿いがよいです。
お年寄りが入りやすい、1階を選ぶのがベターです。整骨院に何台ベッドを設置するかによって、売上の金額が変わります。整骨院の経営を軌道に乗せるためにはベッドが何台必要かをしっかり検討し、そのうえでベッドの設置台数を決め、それに合った物件を探しましょう。
ウォーターベッドやローラーベッドなどの大型の治療器具を設置する場合、そのスペースを確保する必要があります。
こういった治療機器が必要かどうかを含め、慎重に検討をしましょう。家賃や保証金の負担を減らすため、設置したいベッド数や医療機器が無理なく置ける、広すぎず狭すぎない物件を選びましょう。
広さが適正でも、部屋の形がいびつであったり、柱が部屋の真ん中にあったりすると、無駄なスペースができるので、予定していたベッドや医療機器が置けなくなる可能性があります。部屋の形にも注意しましょう。
それとともに、受付、待合スペース、治療スペース、トイレなどにスタッフや患者さんが無理なく移動できるよう、人の流れにも注意しましょう。賃貸物件で開業する場合、家賃は人件費とならぶ大きな出費です。
開業予定地の相場をよく調べ、適正な物件を選択しましょう。
家賃は今後ずっと支払わなければならないものなので、どんなに良いと思われる物件でも、採算の合わないものは絶対に避けましょう。
保証金は、地域や物件にもよりますが通常、家賃の6~10か月分程度が多いです。
地域の相場より高いと感じる場合は、交渉により保証金負担を軽減できないか検討してみましょう。内装の程度により、大きく金額が変わります。前の入居者の内装の撤去からしなければいけない場合や、クーラーなどの設備を用意しなければならない場合は通常より多額になる可能性があります。
候補物件ごとに、必要な内装の金額の見積もりをとり、開業時に用意できる資金と相談しながら検討しましょう。