まずは売上の増加を第一に考える必要がありますが、それにあわせて経費の見直しも行います。
経費を見直す際に大切なのは、無駄な支払いが何なのかをきちんと見極めることです。ただ単に、金額の多い少ないで判断してはいけません。本当は削減してはいけない必要な支払いを減らしてしまうことで、逆に売上の低下を招かないよう注意して考えることが重要です。
こういった際の有効な考え方に「費用対効果」というものがあります。要は、支払った金額以上に売上が上がるのか、を考えることです。例えば、10万円を広告宣伝費として支払う場合は、その広告により少なくても10万円以上売上が増加する見込みがあるかどうかをよく検討したうえで判断する、ということです。
下記に費用見直しのポイントを取り上げますので、「費用対効果」の観点から検討してみて下さい。
施術をするスタッフ、補助スタッフ、受付に分けて見直します。まず、スタッフの雇用の際には、常勤の従業員として雇用するのか、アルバイトとして雇用するのかを、スタッフの意見や特性を考えながら検討します。
また、忙しい時間帯に集中して出勤してもらえるよう勤務時間を変えることにより、無駄な待機時間を減らすことができないかを検討します。
また、スタッフ一人一人の能力を伸ばすことにより、整骨院全体の効率化を図ることも有効です。
ただ単にスタッフを減らすだけでは、人手が足りず売上が減少する可能性がありますので注意が必要です。医療機器を購入する場合は、新品だけでなく中古の医療機器も検討します。
整骨院の知名度向上や来院患者数増加につながる広告宣伝は必要ですが、効果があまりないものはやめるなど検討が必要です。
例えばチラシなどの場合、配布回数、配布の時期、チラシの表現方法や記載内容などを見直し、さらに効果を上げることができないか検討します。
ホームページも明確な目的のもと、適切な方法で運営しなければ、かけた費用の割には効果が上がらない可能性がありますので、慎重に検討する必要があります。整骨院の外装や備品はいつも清潔できちんとした状態を維持する必要があります。
仮に良くない状態で営業すると、患者さんから見てきっちりしていない整骨院に見え、先生の治療もきちんとしていないかのような誤解を与える可能性があります。
清潔できちんとした状態で開業し、かつその状態を維持するためには、定期的なメンテナンスを行うことが必要です。
結果として、整骨院のイメージアップにつながる可能性もありますので、一度検討してみて下さい。